CM's 1/64 レガシィRS 1989年 10万キロ世界速度記録挑戦車

CM's 1/64 レガシィRS 1989年 10万キロ世界速度記録挑戦車
CM's 1/64 レガシィRS 1989年 10万キロ世界速度記録挑戦車

今回は、レガシィRSの10万キロ世界速度記録挑戦車である。

 このモデルは確か「ラリーカーコレクション スバル篇 SS4」のシークレットだったと思うのだが、この手の「シークレット」というのは「俺だけのもの感」というコレクター魂を刺激して、手に入ったときには満足感もある(あくまで、それなりに・・・)のだが、不幸にしてなかなか出会えないときはかなりツラいものがある。

 それは財布と精神的ダメージの両面で・・・。

 このクルマも、最近トミーテックが「トミカリミテッドヴィンテージNEO」と銘打ったシリーズで、この世界速度記録挑戦車4台を丸ごとモデル化しているので、若干価値は下がったかもしれない。

 ただ、それまでは事実上、BC/BFレガシィ発表当時に発表会場で配布されたアオシマ文化教材社製「ミニ4駆」しかなかったわけで、手に入ったときちょっと幸せを感じてしまった自分が恥ずかしくなってしまったことをしみじみと思い出す(笑)。

 というのも、このアオシマ製のモデルのディティールはともかく全体的なプロポーションがいまいちだった上に、カラーリングの再現は、ビニール製の分厚い糊付シール貼付と相成っているので、これでは事実上「デカールは自分で作ってね!」といわれているのと同じこと。

 まあ、そんなこんなで永らく倉庫の肥やしになっている実に悩ましいモデルのひとつではある。

 こちらのモデルとトミーテック製「10万キロ世界速度記録挑戦車」については別ページで紹介したいと思う。

CM's 1/64 スバル レガシィRS 1989年 10万キロ世界速度記録挑戦車

というわけで、ご覧頂けばお分かりの通り、車高が高いのはラリーモデルがベースなだけに許容できるにしても、ホイールがなぜか標準のレガシィRSに付いていた、15インチの6スポークにゴールド塗装という、理解に苦しむセレクトになっていることがまず「?」で、なぜかA,Cピラーのブラックアウトがこのモデルだけボディ同色となっていて、しかもルーフにはGCインプレッサと同様のウェザーストリップ・モールまでご丁寧にタンポでプリントされていることも、ちょっと納得しかねるポイントではある。

 不思議なのは、このBC5レガシィRS標準の15インチホイールを履いたモデルがCM'sではこの1車種のみで、しかもCM'sはレガシィRSの標準車をリリースしていない。

 だから、リヤスポイラーとあわせて、このホイールはこのモデル専用に新たに金型を起こした「スペシャルパーツ」ということなのである。

 まあ、10万キロ世界速度記録挑戦車を愛してやまないBC5フリークが、自分のBC5を「それ風に」レプリカしたものと理解するべきなのだろう。

 う〜んややこしい・・・。

CM's 1/64 スバル レガシィRS 1989年 10万キロ世界速度記録挑戦車

とはいえ、メーカーのステッカーがカラーリングのほとんどを占めているこのクルマの場合、そのステッカーの再現性が完成度の成否、そしてモデルの存在価値を決めてしまうポイントだけに、その出来映えはスケールを考えれば文句はつけられないほどすばらしいものだ。

 4面写真をクリックして拡大して見てもらいたい。

 しかし、どうしても目は高い車高とゴールドのホイールに吸い寄せられてしまうのだが・・・。

CM's 1/64 レガシィRS 1989年 10万キロ世界速度記録挑戦車

でもホイールさえ見えなければどうです?ちゃんと10万キロ世界速度記録挑戦車に見える!

 「ピラーがボディ同色だからBDで10万キロ世界記録挑戦車をレプリカしたみたいに見える!」とか、「アンテナ配線がアンテナからズレているので、タルガトップに見える!」とかいうヒトは、たぶん・・・ミニカー・コレクターをやってもストレスがたまるばっかりで、精神衛生上よろしくないと思われますので、・・・こちらでお引取り頂いたほうがいいかも・・・。

CM's 1/64 レガシィRS 1989年 10万キロ世界速度記録挑戦車

というわけで、若干(かなり?)その存在意義が薄れてしまったCM'sの10万キロ世界記録挑戦車ではありますが、そこはやはりBC5。ときどき箱から取り出しては、ゴールドのホイールに眉をひそめて、ニコニコしながらまたしまいこむ、そんなコレクターらしい「淫靡な」楽しみがあるモデル、とはいえるのかもしれません。

 でも・・・やっぱりできるだけ手は抜かないでね・・・CM'sさん。


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